世界の七不思議その4 オリンピアのゼウス像

オリンピアのゼウス像は、その名の通りオリンピアのゼウス神殿に収められた彫像です。

紀元前5世紀ごろ、古代の高名な彫刻家ペイディアスによって建造されました。

全長12メートルの座像で、全幅は神殿の通路と同じくらいあったそうです。「もし、ゼウス像が立ち上がったら、屋根を突き抜けてしまうだろう」と地理学者ストラボンは言ったそうです。

その玉座は、宝石や黒檀や象牙をはめ込んだ金製で、たいそう豪華だったそうです。これを見たローマ軍の将校は、あまりの神々しさに強い畏敬の念を感じたといいます。

建造から800年後の394年、ゼウス像はオリンピアからビザンツ帝国の首都コンスタンティノープルに移されました。その後、消息は不明だそうです。

上記の内容を見ると、戦争や略奪にあって像は破壊され、装飾品は奪われたのではないでしょうか。

1958年にゼウス像の建造に関わった工房が発見されたそうですが、真相が解明されるまでは謎のままです。