R指定の「R」って何の意味?

R指定映画と聞くと、皆さんはどんなイメージを持ちますか?

暴力的? ちょっと大人な内容? あるいはポルノ?

日本では1998年に一般映画、R指定、成人映画という区分を一般、PG-12、R-15、R-18という4つに細分化しましたが、これらを決めるのが映倫管理委員会、映倫維持委員会、つまり「映倫」です。

PG-12の「PG」とは「Parental Guidance suggested」の略で、小学生以下の入場自体を禁止するわけではなく保護者同伴であれば可というものです。性や暴力表現、ホラー映画や模倣されては困る内容が含まれれば、この指定を受けます。

R-15は元々単なるR指定だったもので、「R」は「Restricted(制限付)」の略。PG-12の基準に加えて、いじめを描写したものは、この指定を受ける事になります。

そしてR-18。反社会的なものや、麻薬・覚せい剤の使用を肯定するもの、性的感情を刺激するものがこれで、かつて「成人映画」と呼ばれていたものも含まれ、ソフトポルノもハードポルノもここに含まれます。

ちなみに映倫による審査や規制は、あくまでも自主的なもので、法的強制力は持ちません。ですが、さすがにR-18指定を守らない場合は補導される可能性があります。

これは映像産業や文化を守るための、関係者の取り組みなのです。