サイバー霊園ってなに?

ネットの普及によって様々な行事が仮想空間で行われるようになりましたが、法事に関する事柄も例外ではないようです。

サイバー霊園という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

アメリカや中国、韓国などで一時期ブームになり、日本でもそういったサービスが始まり、一定の認知を得ました。しかし今でも万人に浸透したとは言えない状況です。

サイバー墓地、バーチャル墓地、サイバーストーンなど呼び方は色々ありますが、要するにインターネットを通じて墓参りができる仕組みの事。

すでに実際のお墓を持っている人だけでなく、墓地が無い人も登録出来て、専用のページを開くと、墓石や故人の写真が表示されます。

画面の操作で花や線香を供えたり、水をかけての掃除、さらにはメッセージを送信したり、故人の好きだった音楽を流すなど、サービスによっては法要を行ってくれることもあります。

料金は運営元によって異なりますが、檀家や信徒などのボランティアによるものならば無料、あるいは非常に廉価(ほとんど実費のみ)だそうです。

実際のお墓を持たないサービスの場合、料金はまちまちですが、土地代が不要なため、年間2千円とか3千円という具合で、気軽に利用できます。

盆や彼岸までこれで済ますのはちょっと……と考える人にとっても、遠くに居ながらにして日頃から気持ちを伝えることが出来る仕組み、というのは一考の価値がありそうです。